「浪漫ドクター キム・サブ 3」は、田舎のトルダム病院を舞台に、天才外科医キム・サブ(ハン・ソッキュ演)の下で働く若手医師や看護師たちの成長と葛藤を描くメディカルドラマのシーズン3。
ドラマ評価 | ★3.8 |
OST評価 | ♫3.6 |
ジャンル | メディカル、ヒューマン 事故 |
概要 | 浪漫ドクター キム・サブ3
【原題】낭만닥터 김사부 3(ナンマンダクト キムサブ)/ Dr. Romantic 3
SBS金土ドラマ(全16話)2023.4.28放送開始
2023.05.12 視聴開始〜 Ep16 視聴完了 2023.06.24
監督演出:ユ・インシク、カン・ボスン
脚本:カン・ウンギョン、イム・ヘミン
企画製作:スタジオS、サムファネットワークス
音楽:チョン・チャンヨプ
視聴率
初回視聴率:12.7%、最高視聴率:16.8%(最終話、第16話)、平均視聴率:13.73%
ざっくりあらすじ | 浪漫ドクター キム・サブ3
キム・サブのもとに集まった医師と看護師、スタッフたちは、患者を救うため、病院を守るために奮闘する物語。そして誰もが頼れる"真の医者、看護師"になるため、トルダム病院で日々努力を続けている。
シーズン3は、シーズン2の出来事から3年後(シーズン1の出来事から6年後)の状況。キム・サブの長年の夢だったトルダム病院地域外傷センターが開設される目前。
この施設は、これまでのようなコサン大学病院の分院ではなく、完全に独立したトルダム病院直属のセンターだ。
地域外傷センターの開設に伴い、トルダム病院が対処しなければならない事件や事故の規模も増加した。
ドラマ評論 | 浪漫ドクター キム・サブ3
1作目がヒットしたため、二匹目のドジョウを狙ってシーズン化される作品が多いなか、本作は一線を画す。シーズン1よりも2。2よりもさらにスケールアップさせた3と言った具合だ。
なにしろ、シーズン1と2よりもさらに、詳細に描写された手術シーンが圧巻だ。(血を見るのに弱い方には、おすすめしない)
定評ある韓国俳優の演技力だが、本作は、なんといってもハン・ソッキュが中心にいることで、他の俳優たちも引き立っている。
人間の葛藤や焦燥感など、実に緻密に演出されている。メディカルドラマという視点だけでなく、普通のドラマとしても十分楽しめる作品だ。
最後の方には、シーズン1のカン・ドンジュ(ユ・ヨンソク演)が一時帰国で登場する。
実際に視聴した人たちの評価も高い。いくつか以下、ご紹介しよう。
レビュー
ついに完結してしまった・・・ 今シーズンは涙が止まらなかったけれど、トルダムズとキムサブへの愛が深すぎて、最終回を見るのが辛かった…
キム・サブシリーズは常に私のお気に入りだったが、特にシーズン3は素晴らしかった! 終盤に差し掛かると、観るのが惜しい。
山火事のシーンでは、どうなるんだろうと思ったけれど、最終的には最後までとても良くて、アン・ヒョソプの演技力は素晴らしい。そしてみんなの慰める言葉や褒め言葉、それにキム・サブの名言がいい。 OSTも毎回素晴らしい。
本当に素晴らしいドラマだった… イ・ソンギョンの大ファンなので、見ていて辛い瞬間もたくさんあったが、逆にとてもクールなシーンも多く、特に4話のウンジェの手術シーンは息を呑んだ。
書きたいことがたくさんありすぎて、まとめられず数日が経ってしまった…。続編を心から望む。欠けている人は一人もいてほしくない。みんな本物の医者や看護師に見える。最終回の翌日、イ・ソンギョンのファンミーティングに出席した(笑)。
1.2シーズンを超えるほどではなかったが、それなりに良かった。やっぱり、イ・ソンギョンは可愛い。彼女のヘアスタイルとメイクがポイントだと思う。
キャスト | 浪漫ドクター キム・サブ3
ハン・ソッキュのほか、シーズン2に引き続き、アン・ヒョソプとイ・ソンギョンが合流。若手俳優のイ・シニョン、イ・ホンネと、ベテラン俳優のイ・ギョンヨンが新たに加わった楽しみなキャスティング。
ハン・ソッキュ(キム・サブ役)
天才外科医であり、トルダム病院の外科医長。彼は型破りな性格で、患者を救うためならば、常識にとらわれず行動することが多い。彼の下で働く若手医師たちにとって、彼は厳しい師匠であり、憧れの存在でもある。
シーズン2までの状況:本名はプ・ヨンジュだが、キム・サブ(※1)と名乗っている。彼は一般外科、心臓外科、神経外科の三つの分野で韓国で唯一トリプルボード(※2)認証を取得した外科医。コサン大学病院での弟子の死後、彼は自らを孤立させ、二度と弟子を取ることはないと決めた。
その後、トルダム病院に移って主任外科医になった。シーズン2では、トルダム病院が一般外科医を必要としていたので、ソウルのコサン大学病院を訪れ、ソ・ウジンとチャ・ウンジェに興味を持つ。他の医師たちを通じて彼らの技術と苦闘を知り、彼らを勧誘する。
彼はトルダム病院を、クラスや国籍、地位に関係なく深刻な状況の患者に治療を提供する「トルダムスタッフの集合的な夢の場」にするために奮闘する。
(※1)K-トリビア | キム・サブの由来と意味
主人公キム・サブの本名は、プ・ヨンジュ。かつて彼がいた、コサン病院に入院していたチャン・ヒョンジュ(のちに一番弟子となる)が、「先生の名前を教えて」と言ったとき、彼はテキトーに「キムだ」と答えた。それ以来、ヒョンジュは彼に親しみと尊敬を込めて「キム・サブ」と呼んだことから始まる。「サブ」は韓国語で師匠を意味する。正確には「師父」と書いて「サブ」と発音する。
(※2)トリプルボードとは
トリプルボードとは、基本領域専門医を複数取得すること。トリプルボードは、3つ取得しているということ。例えば、外科なら次のような基本領域があります。一般外科、胸部外科、脳神経外科、大腸・肛門外科など。
アン・ヒョソプ(ソ・ウジン役)
トルダム病院で働く若手外科医。彼は優秀な医師であり、キム・サブからも高い評価を受けている。彼はチャ・ウンジェと恋人関係にある。
シーズン2までの状況:一般外科2年目のフェロー。彼は”一家心中”の被害者で唯一の生存者。まともな生活を送りたいと願い、医者になるが、コサン大学病院で先輩医師の不正を見逃せず、上司に対し意見した。しかしウジンは、内部告発者としてレッテルを貼られ、同僚や先輩から絶えず苦しめられるようになる。さらに、医学部に進学するために自ら借りた個人ローンを返済するためにアルバイトをしていたことに関する噂が原因で停職処分となる。
一方、一般外科医が必要なキム・サブはトルダム病院のレジデントの地位を彼に提供した。実際にはウジンの教授でありキム・サブの先輩がウジンの外科医としての優れた技術と機会の欠如についてキム・サブに知らせていたのだ。当初はお金が必要なウジンは、キム・サブのオファーを受け入れる。
しかし、キム・サブと協働するうちに、ウジンは自分が医者としての価値とその職業を認識し始める。そうして、世間がウジンに敵対していたとき、唯一彼に配慮してくれたキム・サブを尊敬するようになる。彼は医学校の時からウンジェに恋をしていたが、それは秘密にしていた。
イ・ソンギョン(チャ・ウンジェ役)
トルダム病院で働く若手外科医。彼女は優秀な医師であり、ソ・ウジンと恋人関係にある。
シーズン2までの状況:胸部外科2年目のフェロー。彼女は医学部トップの優等生で、ウジンとは複雑な関係を持っており、時節、彼と争うことがあった。彼女は、手術現場を眼の前にすると、吐いてしまう不安症を抱えていた。そのため、手術のたびに睡眠を誘発する薬を常飲していた。これは、外科医として致命的であった。
コサン大学病院の先輩医師たちが、そんな彼女の訓練を拒否したとき、キム・サブが彼女に手を差し伸べることになる。こうして彼女はトルダム病院に転勤し、キム・サブによって不安症を克服し、優れた外科医になる道を歩むことになる。その後、彼女はコサン大学病院に呼び戻されそうになるが、ウジンへの愛を自覚し、トルダム病院に残ることを決める。
トルダム病院の仲間たち
キム・ジュホン(パク・ミングク役)
トルダム病院の新しい院長となる一般外科の教授。彼はかつて、キム・サブも乗っていたバスが事故に遭った際、意識を失った人を救うために命がけで脱出したことがある。
しかし、彼は何らかの理由で不安定になり、キム・サブの原則や意図を疑い、本病院で彼自身が行った生体手術中にキム・サブに訂正された後、あらゆる面で彼に挑戦するようになる。
一方、キム・サブは彼の能力や医師としての誠実さを疑ったことはなかった。キム・ジュホンはトルダムの新しい院長になるが、以前の自分自身のチームからは裏切られる。後に彼は自分の不安定さを克服し、シーズン2の終わりまでにキム・サブが夢を実現するのを支援するようになる。
チン・ギョン(オ・ミョンシム役)
看護師長。鉄の意志を持つ女性で、キム・サブに立ち向かうことができる。仕事に厳しいが、温かい心を持ち、患者はもちろん、病院スタッフ全員のことを誰よりも気遣っている。
キム・ミンジェ(パク・ウンタク役)
トルダム病院の専任看護師。ユン・アルムに恋心を抱いている。最初にキム教授と出会ったのは患者として入院した時だった。その出会いが人生を変え、彼は看護学校に進学し、最終的に自身がトルダム病院で働くようになった。
ソ・ジュヨン(ユン・アルム役)
4年目の救急医療レジデント。彼女は明るい性格で、キム・サブ教授がソウルのコサン大学病院の救急室で患者を手助けする姿を見て、トルダム病院にスカウトした。パク・インタクに好意を寄せる。
イム・ウォニ(チャン・ギテ役)
トルダム病院の管理局長。常に病院の最善を求めチャンスを逃さないよう、どんな方法でもその方法を探している。
ピョン・ウミン(ナム・ドイル役)
フリーランスの麻酔科医。人懐っこく、暖かな性格をしていて、普段は飲食店を経営しながらも、必要な時にはすぐに麻酔科医として働く。トルダムの仲間とキム・サブの古い友人で、困難な時には医師たちを励ましてくれる存在。
ユン・ナム(チョン・インス役)
救急医療専門医。2016年にコサン大学病院からトルダムに移ってきた中で、唯一とどまっている医師。
シン・ドンウク(ベ・ムンジョン “Dr. Bones”役)
整形外科専門医。彼はウジンとウンジェの先輩。新人には自慢の骨格標本のエリザベスと、ジェシーを紹介する趣味がある。
チョン・ジアン(オム・ヒョンジョン役)
救急室の看護師。オ・ミョンシム看護師長に次ぐ、古株。
ユン・ボラ(チュ・ヨンミ役)
救急室の看護師。新設の外傷センターへ移動する。
コ・サンホ(ヤン・ホジュン役)
一般外科医師。医師としての未熟さを隠しつつ、トルダム病院では3年勤務となり、徐々に心境が変化し始めている。
イ・ギュホ(ク・ファンウ役)
病院内で暴力行為を働く人を、190センチ×190キロの巨漢で鎮圧し、他の患者やスタッフたちを護衛する役割も果たす、整理整頓係。
トルダム病院の新しい顔
シーズン3では、二人の新人医師と、ベテラン医師がセンター長として入ってきた。
イ・シニョン(チャン・ドンファ役)
一般外科レジデント3年生。「医者だってワークライフバランス大切だ」と叫び、問題を起こす。医者になったものの何をどうすればいいか分からず、苦難のトルダム生活が始まる。シーズン1で亡くなったキム・サブの一番弟子、チャン・ヒョンジュの弟だった。
イ・ホンネ(イ・ソンウン役)
胸部外科フェロー1年生。軍医時代に見た、キム・サブの神業的な手術現場に立ち会ったことから、軍隊を辞め、トルダム病院に応募し、一員となる。
イ・ギョンヨン(チャ・ジンマン役)
胸部外科専門医。ウンジェの父親。初代トルダム病院外傷センター長に就任。原則を重んじる保守派の医師。キム・サブとかつてのライバル。
特別出演者たち
魅力的な俳優たちが特別出演しているので、お見逃しなく。
キム・ヘス(イ・ヨンジョ役)
第2話。写真で出演。
リュ・スンス(チョ監督役)
第3話。スキージャンプ国家代表の監督。チョ・ソンユン選手の父。
ユ・ヨンソク(カン・ドンジュ役)
シーズン1および2に登場した若手外科医。シーズン3では一時帰国し、第12話~16話に登場。トルダム外傷センター長代行、一般外科専門医。
シーズン1での状況:一般外科の専門医として優秀なスキルを持ち、幼少期に起きた事件が原因で成功への欲求が強い。後に医大を首席で卒業し、優秀な外科医となるが、貧しい家庭環境や人脈の欠如が原因でチャンスが阻まれる。VIPの手術に失敗した後、トルダム病院に転勤することになるが、これが彼のスキルを発揮する機会となった。
シン・ヘジ(患者役)
第13話~14話。トルダム病院に運び込まれた女子高生。
パク・ヒョジュ(シム・ヘジン役)
第15話~16話。トルダム外傷センター麻酔科教授。
キム・ヘジュン(チャン・ヒョンジュ役)
第15話~16話。トルダム病院の若手医師チャン・ドンファの姉でキム・サブの一番弟子。過去の回想シーンで登場。
ソ・ヒョンジン(ユン・ソジョン役)
第16話。シーズン1に登場したEM(緊急医学科)専門医であり、胸部外科ダブルボード(※2)の取得者。かつての同僚カン・ドンジュと通話中のエピローグに後姿で登場。
シーズン1での状況:当初は、父親のような存在であり、保護者のト・ユヌァン院長に認められることを強く望み、医師になる。ある日、フィアンセと車で移動中、事故に遭いフィアンセは死亡。生き残った彼女は罪悪感を感じ、コサン大学病院から姿を消す。
その後、負傷したユン・ソジョンは偶然、キム・サブに救助され治療を受ける。それ以来、彼女は彼をメンターとして尊敬する。交通事故の影響で、ソジョンはPTSDを患っていることが判明し、そのままトルダム病院に残り、医師を続けることを決意。元々ER専門医だったが、キム・サブの影響を受け、胸部外科医認定取得を目指す。
番外編
最後に、シーズン1、2の主要人物をご紹介。
キム・ホンパ(ヨ・ウニョン役)
シーズン1、2に登場。トルダム病院の元内科専門医であり、元院長。妻の死後、動機を失った誇り高き医者。シーズン2では、ト・ユヌァンによってトルダム病院の院長を解任される。
チェ・ジノ(ト・ユヌァン役)
シーズン1、2に登場。医者としての実力は優れていないが、優れた政治力でコサン大学病院の院長になった。目障りだったキム・サブに冤罪を着せて、彼を追い出した。
「浪漫ドクター キム・サブ」、「浪漫ドクター キム・サブ 2」
動画紹介 | 浪漫ドクター キム・サブ3
視聴者の声 | 浪漫ドクター キム・サブ3
↓ ぜひ視聴されたあなたの感想もお聞かせください。