【5つ星評価 ドラマ★5.0(満点!)/ ♫OST⭐4.0】🌄⚔💥歴史、近代朝鮮時代劇、アクション、戦争、スパイ、ラブロマンス❤

概要 | ミスター・サンシャイン
【原題】미스터 션샤인(ミストションシャイン)
tvN 土日ドラマ(全24話)2018年7月7日 放送開始
監督 演出:イ・ウンボク(이응복):代表作:「トッケビ」、「太陽の末裔」など。
脚本 :キム・ウンスク(김은숙):代表作 「パリの恋人」、「トッケビ~君がくれた愛しい日々」、「太陽の末裔」、「シークレット・ガーデン」など。
2018.07.07から視聴開始〜 ep24 視聴完了 2018.10.02
視聴率 | 初回から高視聴率
・初回視聴率:8.85% ・最高視聴率:18.1%(最終話) ・瞬間最高視聴率は、21.8%(第24話/最終回) ・平均視聴率:12.95%(ケーブルテレビ史上最高)
ミスター・サンシャインが初回から高視聴率を叩き出した。ケーブルテレビ局(tvN)として初回視聴率 8.85%は、かなり高い数字だ。
本作の脚本家でもあるキム・ウンスク氏が手がけた超大ヒット作『トッケビ』の初回視聴率 6.3%をはるかに上回っており、放送前から話題作として期待値も高かったことが伺える。

しかし『トッケビ』が3話目で初回視聴率の 2倍となる12.4%を叩き出してるたのに対し、『ミスター・サンシャイン』の3話目は なんとか10%の二桁に乗せるにとどまった。
ドラマ全体を通して、韓国語・日本語・英語・フランス語が入り乱れてることに加え、複雑な時代背景をかなり忠実に表してることが、反って見づらくなっているかも知れない。(私は好きだが)


ドラマ評論 | ミスター・サンシャイン
ミスター・サンシャインが最終話の放送を終了し、tvNテレビ歴代1位の平均視聴率 12.95%を叩き出し有終の美を飾った。『トッケビ』の平均視聴率は 12.81%。
最高視聴率では『トッケビ』の 18.68%(最終話)に及ばず、tvN歴代2位の 18.13%(最終話)。
しかし、瞬間最高視聴率では 超お化け作品『トッケビ』の 20.5%(最終話)を抜き、歴代1位の 21.8%(最終話)を達成。
※視聴率は、AGBニールセンより
しかし、これほど欧米アジア何カ国もの国と人物と言語が入り乱れた朝鮮歴史モノで平均視聴率 1位は立派。
さすが、脚本家&演出家が「トッケビ」「太陽の末裔」の製作コンビだけある結果だ。

歴史時代劇とはいえ朝鮮の抗日闘争がテーマなので、日本の地上波で放映されることはないだろう(TSUTAYAでレンタルはあると思うが)。
イ・ビョンホンは期待通りの演技を、新人女優 キム・テリは期待以上の存在感を見せてくれた。

朝鮮抗日を政治的に意識せず、純粋に作品としてみれば十分に楽しめる力作だ。
総製作費430億ウォン(43億円)のブロックバスター・ドラマ(※1)
(視聴中だった2018年7月30日時点でのドラマ評論)
昨今の韓流ドラマでメガヒットを放ち、アジアを超え欧州までブームを巻き起こした『太陽の末裔』、『トッケビ』の制作陣によるドラマの枠を超えた超大作『ミスター・サンシャイン』。
1話あたりの製作費が18億ウォン(日本円約 1.8億円)というスケール。1話あたり10億ウォン(1億円)程度の製作費だった『トッケビ(コン・ユ、キム・ゴウン主演)』や、『青い海の伝説(イ・ミンホ、チョン・ジヒョン主演)』と比較しても破格だ。
おそらく上回った5億ウォン(5千万円)は、イ・ビョンホンのギャラと思われる。

『ミスター・サンシャイン』製作側は、クランクイン前に放映権をtvNと 220億ウォン(22億円)、Netflixと 280億ウォン(28億円)で契約を締結させたことにより500億ウォン(50億円)の調達に成功。
当初はSBSでテレビ放映が計画されていたが、SBS側が220億ウォンを捻出できなかったと言われている。
(※1)ブロックバスター(BlockBuster)とは:
第二次世界大戦時、英国空軍が使った大型爆弾(4000ポンド=1.8トン/8000ポンド=3.6トン/12000ポンド=5.4トン)1発で、1区画(1ブロック)を木っ端微塵にする(バスター)戦術から派生した言葉。

資金を投入して一気呵成(いっきかせい)に、プロモーションして興行収入を得るマーケティング手法。昨今のハリウッド式である。
ミスター・サンシャインのロケ地、サンシャイン・スタジオ
『ミスター・サンシャイン』のロケ地となった忠南論山(チュンナム・ノンサン)には、広大な野外セット「サンシャイン・スタジオ」が6000坪(東京ドームの約半分)で組まれたが、現在は「サンシャイン・ランド / 선샤인 랜드」アミューズメント・パークとして観光地化している。

現在まだ視聴途中だが、5つ星評価はさらにUPしそうな気配。本サイト2度目の満点(★5)が出るかも(2018年7月1日時点での予想だったが、10月2日に視聴完了した結果★5つを達成)。
ミスター・サンシャイン OST♫は、こちらのページで紹介 》
あらすじ | ミスター・サンシャイン
朝鮮で1866年に起きたジェネラル・シャーマン号事件が発端となりその5年後の1871年、朝鮮と米国が初めて交戦した「辛未洋擾(しんみようじょう、신미양요、シンミヤンヨ)」が起こった。

シャーマン号の真相解明及び謝罪を求めるため米国は5隻の艦隊を江華島(カンファド)へ派兵。
同年6月10日、米軍は江華島の草芝鎮と徳津鎮へ激しい艦砲射撃を加え上陸。朝鮮軍死者240名以上、米軍3名。
この事件後、帰国する米軍艦に当時幼少で奴隷身分(奴婢:ヌヒ)だったチェ・ユジン(演イ・ビョンホン)が乗船したと思われる。

その後米国へ渡り20数年の月日が経ち、チェ・ユジンは初の朝鮮出身者として米国士官の身分となり、再び朝鮮へ駐留することとなる。奴隷であったチェ・ユジンがユジン・チョイとなって再び祖国朝鮮へ米国人として戻ったタイミングはまだ朝鮮が、日本の植民地になる前の1890年に入ったばかりの頃である。

ミスター・サンシャインの時代背景 | 日本
さて、ここで1866年から1871年において日本では何が起こっていたのか、時代背景を見てみよう。
朝鮮でジェネラル・シャーマン号事件が起きた1866年から1871年までの間、日本ではまさに明治維新の真っ最中。1866年(慶応2年)3月は坂本龍馬の仲介によって小松帯刀邸にて西郷隆盛、木戸孝允らによる会談が行われ薩長同盟が成立。

8月にベルギーやイタリアと修好通商条約が結ばれた(翌年1月にはデンマークとも)。同月、徳川家茂が若干20歳の若さで死去し翌年1867年1月に徳川慶喜が第十五代将軍に就いたが、同年11月に大政奉還され翌月12月に坂本龍馬と中岡慎太郎が近江屋で暗殺されている。

1868年1月、鳥羽・伏見の戦いがはじまり、日本最大の内戦となった戊辰戦争へと拡大する。5月には江戸城が無血開城されるが、翌月6月に会津戦争が起きる。9月に江戸が東京と改称され、10月に新元号明治がはじまった。

1869年は明治天皇の皇城により東京が首都となる。
1870年11月、岩崎弥太郎がのちの三菱財閥となる土佐開成商社を創業。欧州では7月、普仏戦争(プロイセンとフランス)が勃発し翌年、プロイセンの勝利とともに統一ドイツ帝国が成立する。

1871年8月、日本の歴史上最大の行政改革である廃藩置県の施行で、明治政府による実質的な統一国家・日本が誕生した。

ちなみに1876年には廃刀令が実施され翌1877年1月に最後の内戦となる西南戦争が起きている。

キャスト | ミスター・サンシャイン
イ・ビョンホンをはじめ、個性派俳優たちが脇を固める豪華なキャストです。


イ・ビョンホン(ユジン・チョイ役)
元奴婢(ヌヒ)の生まれ。のちに米国へ渡り現在はアメリカ海兵隊将校。大統領令により朝鮮任務となる。

イ・ビョンホンは言わずも知れたアジアきってのハリウッドスター。大ヒットした『アイリス』(2009年)以来、8年ぶりのドラマ復帰。それもそのはず、その8年間はハリウッド映画出演で多忙でしたね。
キム・テリ(コ・エシン役)
朝鮮時代の名家士大夫(したいふ)の令嬢で村人からエギシ(お嬢様)と呼ばれてる。祖父に育てられ射撃の名手。

キム・テリはドラマ初主演に大抜擢された新人女優(1990年4月24日生 28歳)。初出演は『アガシ:아가씨』のスッキ役。48歳のイ・ビョンホンと20歳差でラブストーリーを演じる。
その『アガシ』の脚本も手がけたキム・ウンスクの目に止まったことがきっかけで、本作にキャスティングされた模様だ。
ユ・ヨンソク(ク・ドンメ/石田翔役)
黒竜会漢城(現在のソウル)支部長。日本へ渡り浪人石田翔として過ごすが朝鮮へ戻ってくる。

ユ・ヨンソクは高視聴率を叩き出した『浪漫ドクター キム・サブ』の若手医師役として注目度が上がった。
ピョン・ヨハン(キム・ヒソン役)
資産家の息子でありコ・エシンの婚約者。

ピョン・ヨハンは2014年、韓国で社会現象にもなったミセンシンドロームを巻き起こしたドラマ『ミセン(未生)』にキャスティングされた一人。
キム・ミンジョン(工藤ひな役)
出自は朝鮮人だが、父が日本人資産家へ嫁がせ、現在は外国人御用達のホテル・グローリーを取り仕切る。

キム・ミンジョンは1990年、9歳で子役デビューしたベテラン女優。ドラマ作品を中心にほぼ毎年コンスタントに出演を重ねて来たが、本作への出演は2013年『カプトン』以来5年ぶり。
チェ・ムソン(チャン・スング役)
お嬢様(エギシ)コ・エシンの武術師匠。

チェ・ジノ(イ・セフン役)
韓末の重臣で外部大臣。

ペ・ジョンナム(チュンシク役)
推奴(チュノ / 奴隷ハンター)

キム・ヨンジ(ホタル役)
ク・ドンメ専属の占星術師。

「太陽の末裔」「トッケビ」のキャスティング系図
キム・ウンスク作家による大作ドラマの第3弾目ともいえる「ミスター・サンシャイン(第1話)」には、「太陽の末裔」や「トッケビ」で主要な役どころを演じた俳優たちが続々とカメオ出演している。
キム・ジウォン、チン・グは「太陽の末裔」そのままのカップルで出演を果たし、北朝鮮兵役として印象深かったチ・スンヒョンも然り。
キム・ジウォン(キム・ヒジン役)エシンの母。


チン・グ(コ・サンワン役)エシンの父。コ家の跡取り息子。

チ・スンヒョン

こちらは、同じく「太陽の末裔」から、デビッド・マキニス、イ・スンジュン、パク・アインがほぼレギュラー出演。
デビッド・マキニス(カイル・ムーア役)
ユジン・チョイの上官。

イ・スンジュン(高宗/コジョン役)
朝鮮のラストエンペラー。

パク・アイン(コ・エスン役)
コ・エシンのいとこ。

そして、チョ・ウジンは「トッケビ」から。
キム・ビョンチョルにいたっては「トッケビ」、「太陽の末裔」から「ミスター・サンシャイン」へと連続出演を果たした。
それにしてもこの二人、兄弟のようによく似てます。
「ミスター・サンシャイン」の劇中でも『この二人は兄弟か?』といったセリフがあったりするほど。
チョ・ウジン(イム・グァンス役)
海兵隊将校ユジン・チョイ専属のアメリカ公使館通訳官。

김병철(キム・ビョンチョル):イルシク役
推奴(チュノ / 奴隷ハンター)。

最後に・・・
忘れちゃいけないのが、天才子役のキム・ガンフン君。
キム・ガンフン(ユジン・チョイの子供時代役)

大人顔負け。もう、ボロボロの泣き顔ですな。

素顔はこんなにイケメン、というか女の子みたい。
相関図 | ミスター・サンシャイン
糸が絡まるようにさまざまな人物が登場するので、事前にある程度の相関関係を把握して視聴することをおすすめします。

予告編 | ミスター・サンシャイン
視聴者の声
哀しすぎる
ハッピーエンドは期待しなかったけど。
朝鮮の人々があまりに哀しく切なく可哀そうで。
日本人として恥ずかしい気持ちになりながらも、最後までみてしまいました。
いや~
22話あたりから泣いた、泣いた。
心臓が震えるくらい哀しいストーリー。
トッケビも太陽の末裔も観ましたが、どれも甲乙つけがたい素晴らしい作品ですね。
朝鮮抗日を政治的に意識せず、純粋に作品としてみて楽しみました。
制作に携わった方々に拍手です。
Response from 面白い韓国ドラマを辛口厳選。
主婦さん、レス遅くなりすみません。コメントありがとうございます。 > 純粋に作品として… これってドラマを楽しむ肝ですよね。
ドラマ的には「トッケビ」や「太陽の末裔」が有名ですが、本作は隠れた大作であり良作だと思います。
今後も面白い作品をご紹介していければと思います。PS:最近のドラマでは「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」など、おすすめです。
ミスターサンシャイン
初めは、時代背景や3カ国語が入り混じって難しい内容だったが観てるうちに馴染んでどんどんのめり込んでいった。
フィクションということで更に興味が湧きこんな時代もあったのかと思いを寄せながら観ることができました。
Response from 面白い韓国ドラマを辛口厳選。
コメント、ありがとうございます。
ブロックバスター公開した作品だけに、予算もたっぷりかけているので映像も見応えあったと思います。
また、話題作のど紹介ができればと思います。
全てが感動
今まで私の中では「トンイ」が一位でしたが、ミスター・サンシャインが逆転しました。
時代背景、豪華な俳優陣、OSTに至るまで全て完璧。
何故、今まで観なかったのか勿体なく感じた。
短期間で15〜6回もリピしたくらい。
これを超えるドラマが出てくるんだろうか?
Response from 面白い韓国ドラマを辛口厳選。
レビュー、ありがとうございます。これからも楽しめる韓流ドラマ記事を紹介していきますので、またご参照ください。今、ホットなドラマは「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」です。