ムービング / Moving【原題】무빙(ムビン) ★4.4 リュ・スンリョン、ハン・ヒョジュ、チョ・インソン

4つ星ドラマ

韓国ドラマ「ムービング」は、韓国漫画を原作(同名)とした、超能力を隠したまま現在を生きる子どもたちと、過去の痛みを隠したまま生きてきた親たちの時代を越えて直面する危機に立ち向かう超能力アクションドラマ。Disney+で配信中。

ドラマ評価★4.4
OST評価♫4.2
ジャンル超能力、
ファンタジー、アクション

概要 | ムービング

【原題】무빙(ムビン)/ Moving

ディズニー+ドラマ(全20話)2023.8.9 放送開始
2023.8.10 視聴開始〜 Ep13 視聴中 2023.9.2

監督演出:パク・インジェ、パク・ユンソ
原作・脚本:カン・プル(漫画「ムービング」)
企画製作:キム・ウテク、スタジオ&ニュー、ミスターロマンス
音楽:タルパラン

ハングルのキャッチフレーズは「あなたは変じゃない、特別なだけよ」
ハングルのキャッチフレーズは「我々は化け物と呼ばれた」

ざっくりあらすじ | ムービング

超能力を隠して平凡に過ごしている高校生キム・ボンソク(イ・ジョンハ演)は、転校してきたチャン・ヒス(コ・ユンジョン演)とお互いの秘密を知って親しくなる。それと並行してソウルでは、過去に超能力で活動していた元諜報員を狙った連続殺人事件が起こる。

チャン・ヒス(コ・ユンジョン演)
ヒスにときめくキム・ボンソク(イ・ジョンハ演)
謎の男フランク(リュ・スンボム演)
フランクに次々と消されていく元諜報員たち

苦痛を感じず、すぐに回復する超再生能力を持つヒスの父チャン・ジュウォン(リュ・スンリョン演)。超人的な五感を持つ国家情報院の元エリート要員イ・ミヒョン(ハン・ヒョジュ演)。

チャン・ジュウォン(リュ・スンリョン演)
イ・ミヒョン(ハン・ヒョジュ演)

飛行能力を持つ国家情報院のベテラン要員でミヒョンの夫キム・ドゥシク(チョ・インソン演)。電気を操るチョン・ゲド(チャ・テヒョン演)たちが、謎の男フランク(リュ・スンボム演)に次々と狙われていく。

キム・ドゥシク(チョ・インソン演)
チョン・ゲド(チャ・テヒョン演)

そこへ速いスピードと強いパワーを持つイ・ジェマン(キム・ソンギュン演)。超能力を隠して生きている教師チェ・イルファン(キム・ヒウォン演)。巨大な勢力のもと、ベールに包まれた人物ミン・ヨングン(ムン・ソングン演)たちが絡まり、家族を守るための戦いが繰り広げられていく。

イ・ジェマン(キム・ソンギュン演)
チェ・イルファン(キム・ヒウォン演)
諜報員時代の三人

親の超能力を受け継いだ高校生のボンソクとヒス、そしてイ・ガンフン(キム・ドフン演)たちは、どのように巻き込まれていくのか…

イ・ガンフン(キム・ドフン演)
ハングルのキャッチフレーズは「我ら化け物でも英雄になれるんだ」

ドラマ評論 | ムービング

一見、大ヒットしたドラマ「悪霊狩猟団: カウンターズ」を連想するが、本作のほうがはるかにグロい描写になっている。そのグロさで言えばカン・ドンウォン主演の映画「超能力者」や、キム・ダミ主演の映画「The Witch 魔女」を彷彿とさせる。

ドラマ「悪霊狩猟団: カウンターズ 2」
映画「超能力者」
映画「The Witch 魔女」

超能力をテーマにしたドラマとしては、これまでの作品以上にハードボイルドな演出が光る。ドラマの中心的存在である三人の高校生たちの青春の葛藤や微妙な恋愛感情など、心理的描写もよく描かれている。また、子どもたちを見守る超能力を持つ親たちが、元諜報員であった辛い過去を抱えながらも明るく振る舞う姿が印象的だ。

一方、今は良き親として懸命に働く超能力者たちを、無慈悲に抹殺していく謎の男フランクの哀愁漂う演出と演技も見どころの一つとなっている。

このドラマは、単に超能力アクションというカテゴリーを超え、親たちの母性・父性愛に対し、親を気遣う子どもたちの愛が交錯した家族愛のドラマでもある。

まだ視聴中のため、現在の評価は★3.8としているが、エンディングあたりの展開によっては★4.0を超えることを期待したい。

(追記:2023.9.2)現在13話まで視聴したが、超能力に目覚めた高校生たちの親たちのエピソードが面白く、この時点で★4.2と評価した。展開がどんどん深まっていくので、後半からエンディングまでが非常に楽しみだ。

ディズニープラスで視聴!

制作費 | 韓国ドラマ史上最高額となる650億ウォン

韓国ドラマ「ムービング」の制作費は、なんと約650億ウォン(約70億円)で、韓国ドラマ史上最高額である。1話当たり約32.5億ウォンがかけられたことになる。1話あたり32.5億ウォン(約3.5億円)は、「イカゲーム」の1話あたり2.2億円(総製作費は200億ウォン/約22億円)や、「ミスター・サンシャイン」の1話あたり、1.8億円(総製作費は430億ウォン/約47億円)を遥かに超えた制作費である。

これは『超能力を題材としたアクションスリラー』という韓国ドラマ初の試みに対する期待値の高さが多くの投資に結びついたと思われる。これまでの韓国ドラマ史上最高制作費であった、ヨン様(ペ・ヨンジュン)が主演したドラマ「太王四神記(2007年)」の持っていた550億ウォンの記録を塗り替えたかたち。このような巨額の投資は、その品質と人気に反映されており、配信開始後もあらゆるランキングで1位を占める人気ぶりを見せている現状をみると、成功した投資といえる。

キャスト | ムービング

「7番房の奇跡」のリュ・スンリョンをはじめ、「ビューティー・インサイド」のハン・ヒョジュ、「モガディシュ 脱出までの14日間」のチョ・インソン、「猟奇的な彼女」のチャ・テヒョンといった主役級の俳優が勢ぞろい。その上、脇役にも「ベルリンファイル」のリュ・スンボム、「奈落のマイホーム」のキム・ソンギュン、「スマホを落としただけなのに」のキム・ヒウォン、「地獄が呼んでいる」のキム・シンノク、「賢い医師生活」のクァク・ソニョンなど、名優たちがズラリ名を連ねている。

こうした超弩級の俳優陣に対し、まだ経験の浅いイ・ジョンハを初主演に大抜擢。ヒロインには、「Sweet Home -俺と世界の絶望-」「環魂(ファンホン)」で高い評価を得たコ・ユンジョンに加え、「今日のウェブトゥーン」のキム・ドフンを揃えた分厚いキャスティングだ。

イ・ジョンハ(キム・ボンソク役)

本作の主人公。父キム・ドゥシクの飛行能力と母イ・ミヒョンの超人的な五感を受け継いだが、それを秘密に現在を生きている高校生。さらに幼い頃から浮遊能力の発現が顕著で、気づけば浮遊してしまうため、わざと体重を増やし、重い砂の袋やダンベルを四六時中持ち歩いて生活している。

ハングルのキャッチフレーズは「君のためにカッコよく飛びたくなってしまった」

コ・ユンジョン(チャン・ヒス役)

本作のヒロイン。父チャン・ジュウォンと同じ超再生能力と無痛感の能力を持っているが、それを公にせずに現在を生きている高校生。ただし、他の能力と違って外見上はっきりとは分からない能力のため、高校生になるまで自身の能力を知らずにいた。過去にシン・ヘウォンをイジメる不良グループと17対1で戦い、自身の超再生能力に気づく。

ハングルのキャッチフレーズは「これって二人だけの秘密よ」

キム・ドフン(イ・カンフン役)

本作主人公の一人で、キム・ボンソクと同じクラスの学級委員長。非常に優れた頭脳と品行を持ち、これが理由で校内でも人気が高い。キム・ボンソクやチャン・ヒスと同様に親から超能力を受け継ぎ、驚異的な筋力と身体能力を持っているが、これを徹底的に隠して生活している。しかし、校内一の不良バン・ギスが繰り返し挑発するため、怒りを抑えられずボコボコにしたことがある。

ハングルのキャッチフレーズは「どんな相手でも絶対負けない」

チャ・テヒョン(チョン・ゲド役)

原作には登場しないドラマオリジナルキャラクターで、電気を操る能力を持っている。キム・ボンソクが通学するルートのバス運転手として働いている。能力は、周囲の電気を操作したり、手に帯電した電気を放電させて攻撃できる。ただし、静電気や電池などの電源が必要。単に電気を操るだけでなく、使われたバッテリー類から過去の記憶を読み取る能力も持っている。

ハングルのキャッチフレーズは「私は今日も楽しく走るのさ」

キム・ヒウォン(チェ・イルファン役)

主人公3人組の学校の担任先生。強面の外見とは裏腹に、自身のクラスの生徒たち一人一人に気を使い、各々の適性に合わせた進路を見つけ出そうとする熱心な教師。しかし、彼の真の正体は国家情報院のエージェント。しかし、超能力は持っていない。長い間、身元を隠しながら教師として潜伏しており、潜在的な超能力を持つ子供たちを特定し、分類し、国の財産として育成・活用するNTDP計画を進行中である。

ハングルのキャッチフレーズは「能力を選別して育成すること、これが俺の仕事だ」

リュ・スンリョン(チャン・ジュウォン/ク・リョンポ役)

チャン・ヒスの父で、小さなチキン屋を経営している。痛みを感じず、速やかに回復する超再生能力と卓越した身体能力を持つ人物で、KCIA時代の国家情報院エージェントとして活動していた。しかし、妻が事故死した後、娘と共に姿を消し、日雇いの仕事を転々としながら逃亡生活を続けている。KCIAに所属していた時のコードネームは「ク・リョンポ」。

ハングルのキャッチフレーズは「人を助ける仕事をしたかった」

ハン・ヒョジュ(イ・ミヒョン役)

キム・ボンソクの母であり、キム・ドゥシクの妻。現在、「南山とんかつ」というレストランを経営している。遠くのものを見る千里眼や、上の階の音を聞き取る念聴など、超人的な五感を持つ。実は過去にKCIA時代の国家情報院元エリートエージェントだった。周辺で一連の殺人事件が発生し、オンライン上でそれらの事件を知り、国家情報院が関与していることを察知。何か大きな出来事が起こりそうだと感じ、隠していた武器のメンテナンスを行っている。

ハングルのキャッチフレーズは「私の人生はいつだって闘いだった」

チョ・インソン(キム・ドゥシク役)

飛行能力を持つ国家情報院の元エースエージェント。イ・ミヒョンの夫であり、キム・ボンソクの父である。ただし、物語の中では現在、所在不明。

ハングルのキャッチフレーズは「俺は俺のやり方で存在する」

キム・ソンギュン(イ・ジェマン役)

イ・ガンフンの父親で、高速移動と怪力を持つ人物。知的ハンディキャップを持ちながらも、純粋で優しい心の持ち主。

ハングルのキャッチフレーズは「息子よ、パパが必ず会いに行くからね」

ムン・ソンギュン(ミン・ヨンジュン役)

国家情報院の第5次長として、巨大な勢力の背後で暗躍する人物。超能力者たちの存在を知り、彼らを育成・活用しようとするNTDP計画の全体責任者であり、中心人物。エージェントが役に立たなくなると判断すれば、容赦なく切り捨てる冷徹な男。

キム・シンノク(ヨ・ウンギュ役)

ミン・ヨンジュン次長の秘書として、ベールに隠された巨大な勢力の中で、任務成功のためには何でも計画し、指示する人物。第5次長に絶対服従の立場を取る。

クァク・ソニョン(ファン・ジヒ役)

チャン・ジュウォンの妻であり、ヒスの母。交通事故で亡くなる。

北朝鮮側の超能力者たち

韓国KCIAが密かに超能力者を発掘し、特殊チームを結成していた同時期、北朝鮮でも同様の特殊部隊を作っていた。

リュ・スンボム(フランク役)

謎の組織からの指令を受け、超能力者を追跡し抹殺するミステリアスな人物。ドラマオリジナルキャラクターで、チャン・ジュウォンと同じ超再生および無痛感の能力を持っている。

ハングルのキャッチフレーズは「誰かが削除(抹殺)をはじめている」

パク・ヒスン(キム・ドギュン役)

北朝鮮の保護部隊所属のエージェントで、北朝鮮軍が作り上げた超能力者チームのリーダー。

ヤン・ドングン(チョン・ジュナ役)

北朝鮮軍超能力者チームのエース。キム・ドゥシクと同じ飛行能力をもつ。

チョ・ボンネ(パク・チャニル役)

1996年、北朝鮮超能力者チームから先鋒として、韓国へ武装潜入。イ・ジェマン同様の高速移動ができる。

パク・クァンジェ(クォン・ヨンドゥク役)

ク・リョンポ同様の超再生能力をもつ。さらにリョンポを凌駕する巨体と怪力の持ち主。

キム・ダヒョン(ペ・ジェハク役)

保護部隊所属。高速移動の能力を持つ。

動画紹介 | ムービング

ディズニープラスで視聴!

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