K-POP ファンダムとは | ファンの影響力

K-POP

K-POPファンが音楽業界と社会全体に及ぼす影響について詳しく解説しています。さらに、ファンダムとは何か、それぞれのファンダムが持つ特有の性質や、彼らが持つソーシャルメディアにおける影響力、またファンがどのように彼らのアーティストをサポートしているかなどについて触れています。

K-POP 成功の原動力はファンダム

K-POPのファンの力と影響力は、このK-POPという音楽ジャンルが世界的に成功した大きな要素です。K-POPが世界的に大成功を収めている大きな要因として「ファンダム」の存在を抜きには語れません。

K-POP ファンダムとは

K-POPのファンダムは単なる視聴者以上の存在だけでなく、デジタル時代における新たな力を体現しています。彼らはただ音楽を楽しむだけでなく、アーティストの音楽を広め、その成功を大いに後押しし、絶えず応援しています。

ソーシャルメディアでの影響力

K-POPのファンダムは、TwitterやInstagramなどのソーシャルメディアプラットフォーム上で強力な存在感を放っています。彼らはハッシュタグを使って新曲のリリースを広め、アーティストの音楽ビデオを共有し、アーティストのニュースや活動を拡散します。

アーティストの成功を後押し

また、アーティストの成功を手助けするべくプロモートする一方、アーティストの音楽とメッセージを広めるために活発に行動します。そういった社会的な影響に加え、時には音楽産業自体に大きな影響を与えることがあります。

ファンダムはしばしば新曲のリリースやアーティストの特定のプロジェクトをサポートするために集まります。彼らはアルバムを購入し、曲をストリーミングし、コンサートチケットを購入し、公式商品を購入するなど、アーティストの商業的成功を後押しします。さらに、アーティストの誕生日を祝うためにファンダム自ら資金を集め屋外広告を出すことも惜しみません。

音楽産業に対する影響

ファンの力は数字で見ることもできます。彼らはアーティストのシングルやアルバムの販売を促進し、音楽チャートを形成します。ストリーミングとデジタルダウンロードの時代において、ファンはリリースされた曲を何度もリピート再生し、ミュージックビデオの視聴数を増やすなど、アーティストの数字を押し上げます。

K-POPのファンダムは、音楽チャートや音楽番組の投票など、音楽産業に対して直接的な影響力を持っています。彼らは組織的な購入やストリーミングを通じて、アーティストの曲をチャートのトップに押し上げることがあります。

社会的な影響

しかし、その影響は音楽業界だけでなく、社会全体にも広がっています。彼らは言語を超えて人々をつなぎ、新たな友情を築き、さまざまな文化的背景を持つ人々を一つに結びつけます。ファンダムの力は絶大であり、彼らの行動は組織化され、目的を持っています。

K-POPのファンダムは、社会的な原因を支持するために力を合わせることがあります。例えば、BTSのファンであるARMYは、教育、公平性、災害救援など、さまざまな原因のために寄付を集めたことで知られています。

それぞれのファンダムは一種のコミュニティであり、それぞれのアーティストやグループに特化した情熱的なサポートを提供します。例えば、BTSのファンは自分たちのことを「ARMY」(Adorable Representative M.C for Youth:若者を代表する魅力的なMC)と呼び、強力な結束を示す一方で、各種チャリティ活動に参加し、社会的な原因を提唱し、アーティストのメッセージを広めるために活発に行動します。

✑ | 編集後記

筆者、実は10年以上前、日本でK-POPブームが始まる直前くらいの2008年あたりから、K-POPにハマり始めていました。なので、K-POP歴が10数年に至り、昨今のK-POP人気を背景にちょっと不思議な気分でもあります。

本サイトは本来、韓流ドラマを中心にご紹介しているのですが、K-POPについてもそろそろ(今更か?笑)書き留めていきたいと思った次第です。

私の予想を遥かに超えて、世界中のK-POPファンは、音楽とアーティストへの愛を通じて、信じられないほどの影響力を持つコミュニティを築き上げました。彼らの情熱と活動は、K-POPが世界的な現象となる一方で、音楽業界全体を再定義するのに大きな役割を示しはじめたと言えるかも知れませんね。

K-POPスタンとK-POPファンダムの違いについて

特定のグループを熱心に応援するファンを一般的に「K-POPファンダム」と呼びますが、より過激なファンを「K-POPスタン」と呼びます。

K-POPスタンとは、韓国のポップ音楽(K-POP)の熱狂的なファンを指します。”Stan”という語はエミネムの曲「Stan」から由来し、その曲の主人公である執着心強いファンを指しています。

そのため、”Stan”という表現はある音楽アーティストやグループに対して過剰なほど執着してる姿が否定的に捉えられる側面もあり、アーティストに迷惑をかけるような行動をするファンを指すこともあります。なので、K-POPスタンという言葉を使う際には、その現状や背景、文脈を理解して適切に使用することが重要です。

そういった経緯から現在、世界中に存在する熱心なK-POPファンの間では、自らを「ファンダム」と定義づける傾向にあります。

たとえば、ある人がBTSの音楽やメンバーが好きであれば、その人は「BTSスタン」と呼ばれるかもしれませんが、ほぼ全てのBTSファンは総じて「BTSファンダム」または、彼ら自身が選んだ名称「ARMY(アーミー)」を自称しています。

ファンダムは一般的に、共通の興味を持つ人々の間で情報の共有、感情の共有、そしてコミュニティの構築を促進します。そのため、「K-POPスタン」は個々のファンを指し、「K-POPファンダム」はそのファン全体のコミュニティを指すと理解すると良いでしょう。

K-POPファンダムは一般的に音楽だけでなく、K-POPグループのメンバー自体やそのグループのイメージ、ブランド、文化に対してもポジティブで情熱的な関心を持っています。これには、K-POPのファッション、ダンス、ビジュアル、MV(ミュージックビデオ)なども含みます。

彼らは一般的にSNSを積極的に利用し、好きなアーティストの最新情報を共有したり、ファンアートを作ったり、アーティストやグループをサポートするためのキャンペーンを組織したりします。大規模なK-POPグループのファンダムは、全世界に数百万人規模で存在し、そのパワーは音楽業界だけでなく、社会的な運動やキャンペーンにも影響を与え得るほどです。

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