
タコって、見た目はちょっと変わってるけど、実はすごく頭がいい生き物なんだよ。
タコの脳と神経
特に「神経系」っていう、脳や神経のしくみがとっても発達してる。今回は、タコの頭の中や腕がどう動いてるのかを、わかりやすく説明するね!
【1】タコの神経のすごさ
人間の脳にはだいたい860億個くらいの神経細胞があるんだけど、タコには約5億個もあるんだよ。これ、犬や猫に近い数なんだって!無脊椎動物(せきついのない動物)の中では、ダントツに多いんだ。
【2】タコの脳ってどうなってるの?
タコの脳は、食べ物が通る食道をぐるっと囲むように、ドーナツみたいな形をしてるんだ。しかも、タコの脳にはいくつかの役割がある部分があるよ。

- 上の部分(上咽頭葉):ここは記憶や学習をしたり、目で見たものを処理したりする場所。
- 下の部分(下咽頭葉):腕を動かしたり、体をコントロールする場所。
- 視葉ってところ:目から入った情報を処理して、見たものをよく理解するんだ。
タコの目はすごくよく見えて、色や形をちゃんと区別できるんだよ!
【3】タコの腕にも“脳”がある!?
タコの面白いところはここ!なんと、タコの神経のほとんどは腕の中にあるんだ。全部で5億個の神経のうち、3億個以上が腕にあるんだって。
だから、タコの腕は「自分で考えて動ける」って感じ。脳から「動け!」って命令がこなくても、腕だけで獲物を探したり、つかんだりできちゃうんだよ。
しかも、吸盤には「味」と「触る感覚」の両方があるから、「触ったものを味わう」こともできるんだ。不思議でしょ?
【4】タコって学習できるの?
タコは、すごく頭が良くていろんなことを覚える力があるよ。
- ヤシの実を集めて、自分の隠れ家を作ったり、
- 餌の場所を覚えたり、
- 他のタコの行動を見てマネしたりもできるんだ。
記憶もちゃんとあって、「短い間だけ覚える」とか「長い間覚えてる」ってこともできる。
【5】タコのすごいところまとめ!
- 脳も腕も、どっちもすごい神経を持ってる
- 腕は“自分の意思で”動いてるみたい
- 吸盤で「触る+味わう」ができる
- 見た目を自由に変えて隠れる能力もある
- 道具を使ったり、学んだり、覚えたりできる
というわけで、タコはただの「ぬるぬるした生き物」じゃなくて、めちゃくちゃ賢くて不思議な体を持った生き物なんだよ。科学者たちも今でも研究を続けていて、「宇宙人みたいだ!」って言う人もいるくらいなんだ。
最後に、タコの脳と腕の神経系の構造を示す図を紹介するね。
🧠 タコの脳と神経系の構造図
タコの神経系は、中心脳と各腕に分散した神経節から構成されている。

この図では、3つの特徴が示されてるよ:
- 中心脳(Central brain):目の間に位置し、全体の行動や学習、記憶を統括。
- 腕の神経節:各腕の基部に存在し、独立して情報処理や運動制御を行う。
- 吸盤:触覚と化学受容の機能を持ち、周囲の情報を感知。
こんな感じで、タコの神経系は集中型と分散型のハイブリッド構造を持ち、高度な知能と柔軟な行動を可能にしているんだ。