モートン病 治し方 | 早めの診断で手術を回避

モートン病

モートン病の治し方は大きく分けて3つあります。①保存療法(足底挿板等で患部の負荷減らし) ②保存療法(ステロイド注射) ③手術(神経腫の摘出)

足裏に痺れや違和感・痛みを感じたら、ためらわずすぐに病院の整形外科で診断してもらうことが肝心です。モートン病と診断されても、よほどの激痛でない限りいきなり手術ということはなく治療から取り組みます。

①保存療法 | 患部の負荷減らし~足底挿板療法など

治療のはじめとしてまずはハイヒールや足先の狭い靴を避け、衝撃吸収力の高い靴(スニーカー等)を履くなど日常生活のウォーキング習慣を変え患部の負荷を減らすことからはじまります。加えて足底挿板(そくていそうばん)療法を併用します。つまり自分の足裏型に合わせたインソールを作成し日常使用することです。

この療法で2ヶ月~3ヶ月様子を見て、症状が改善されるようでしたらこのままこの治療法を続けてもいいかなと思います。早期診断できた①の段階なら治癒する可能性が高まります。

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②保存療法 | ステロイド注射(局所麻酔併用の場合も)

モートン病の自覚がないまま軽い痛みを放置し続けるとそのうち歩くのも困難なほど痛みが増していきます。ここまでくると患部の炎症を抑えるためのステロイド注射が有効になります。ステロイド注射は 1~2ヶ月に1回ほどを 2~3度続け、半年ほど治療を続けながら様子を見ます。

当然、①の患部への負荷を軽減したライフスタイルを並行して続けることが大切です。

③手術 | 深横中足靭帯(しんおうちゅうそくじんたい)切離、神経腫の摘出(※1)

ウォーキング習慣を変えてもステロイド注射のかいもなく痛みが収まらずまともに歩けなくなってしまったらいよいよ手術です。足の指と指をつなぎ合わせているのが深横中足靭帯(正確には中足骨同士をつないでる靭帯)。神経はこの靭帯の下を通っているため歩行で足が着地する際、この神経が地面と靭帯の板挟みとなり接地の衝撃を受けやすいのです。

Deep transverse metatarsal ligament

そのためモートン病による神経腫を圧迫している深横中足靭帯の一部を切除して神経にかかる圧力を減らします。神経腫が大きい場合はそのコブそのものを摘出します。術後は疼痛(とうつう)を我慢しない範囲で早ければ翌日から歩行可能な場合もあります。術後約 1ヶ月でゴルフの練習が再開できるくらいで、3ヶ月でほぼ完治といった目安です。

いずれにしても整形外科の医師とよく相談の上、早めの対応をおすすめします。

(※1)モートン病の場合、神経腫といっても腫瘍のたぐいではなく「腫瘤(しゅりゅう)」=コブのことである。

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