本作は、2016年7月に韓国で公開され(日本は2017年9月)観客動員数 1,156万人を超えた韓国映画「新感染 ファイナル・エクスプレス(原題:釜山行 / プサンヘン)」の続編。
前作「新感染」の全世界興行収入は 100億円を超えたほどの大ヒットとなり、国際的にも評価され ファンタジア国際映画祭で最優秀作品賞、シッチェス・カタロニア国際映画祭で監督賞と視覚効果賞を受賞している。
ドラマ評価 | ★3.9 |
OST評価 | ⭐️3.6 |
ジャンル | ホラー |
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概要 | 新感染半島
韓国映画(原題:반도 / パンド / Peninsula)
公開日:2020年7月(韓国、香港)日本公開は2021年1月
監督:ヨン・サンホ
脚本:リュ・ヨンゼ、ヨン・サンホ
製作:イ・ドンハ、キム・ヨノ
上映時間:114分
製作会社:映画社レッドピット
製作費:1,600万ドル(約16億円)
配給:ネクスト・エンターテインメント・ワールド(韓国)、ギャガ(日本)
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ドラマ評論 | 新感染半島
まずは主役にカン・ドンウォンを抜擢したのがいい。前作「新感染」のコン・ユが強烈過ぎて、並みの俳優では続編を担いきれない。
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また、主演女優にイ・ヒョンジョンをキャスティングしたことは彼女の10作と満たない女優歴を考えると勇気あるが適役と思う。話題作となるとアイドル系や美少女系のキャスティングをしがちな日本映画と違うところかも知れない。
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脇を固める俳優陣も申し分なくそれぞれが全く違うオーラを放っている。ヨン・サンホ監督がこのシリーズ作品にかける並々ならぬ意志と意気込みを感じた。
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全編通してスピード感が緩まない脚本に仕上がっていて片時も目が離せないため、ちょっと疲れるかも知れないので、観るときは多少の覚悟が必要だ。
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あらすじ | 新感染半島
「新感染(ファイナル・エクスプレス)」の出来事で国家としての機能がストップした韓国。それから4年後の世界を描いた「半島(朝鮮半島を指す)」。
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半島全域に広がった感染者(ゾンビ)を逃れながら、生き残った者たちが韓半島からの脱出を試みる。
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生き延びた人間による特異な集団生活、増殖し続けつつ変異を遂げていく感染者の集団。
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果たしてジョンソクやミンジョン、そして仲間たちは半島から脱出することはできるのか…
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キャスト | 新感染半島
「ゴールデンスランバー」「人狼」以来、2年ぶりの映画主演としてカン・ドンウォンを抜擢。ヒロインには「軍艦島」以来、3年ぶりの映画出演となるイ・ジョンヒョン。脇役陣にはベテラン俳優を配したキャスティングとなっている。
カン・ドンウォン(ジョンソク役)
日本でも知名度の高い俳優、カン・ドンウォン。19歳のときにファッションモデルとしてスカウトされパリコレ出演経験を持つ(身長:186cm)。
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2003年に「威風堂々な彼女」でドラマデビューから「1%の奇跡(2003年)」、「マジック(2004年)」までの3作以降、ドラマには出演しない映画俳優として現在に至る。
「1%の奇跡」ではその年のMBC演技大賞(俳優新人部門)を受賞している。
映画デビューは2004年「彼女を信じないでください」で、百想芸術大賞(映画部門人気俳優賞)、ディレクターズカット賞(新人俳優賞)、シネ21映画賞(新人俳優賞)を受賞。
同年映画2作目の「オオカミの誘惑」では、韓国映画評論家協会賞(新人俳優賞)、青龍映画賞(人気スター賞)、大韓民国映画大賞(新人俳優賞)、シネ21映画賞(新人俳優賞)、百想芸術大賞(映画部門人気俳優賞)、ゴールデン撮影賞(新人俳優賞)、CGV観客が選んだ今年の映画賞(新人俳優賞)を受賞と、2004年~2005年の新人賞を中心に映画賞を総なめにしている。
2010年、名優ソン・ガンホと共演した「義兄弟」で念願の主演俳優賞(韓国映画評論家協会賞)を受賞。
K-トリビア
カン・ドンウォンは前作主演のコン・ユと血縁はないが遠い親戚に当たる。これもなにかの縁? いや運命かも知れない。
イ・ジョンヒョン(ミンジョン役)
映画界デビュー後に歌謡界デビューも果たし韓国初のテクノブームを起こしたほどのマルチエンターテイナーでありファンションリーダーでもある。
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別芸名:AVA(エイヴァ)としても知られ、アジアの女性としてレディ・ガガに影響を与えた数少ない一人。
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ドラマ「美しき日々」では、チェ・ジウの義妹キム・セナ役を演じた。2004年には日本の「紅白歌合戦」に出場している。
音楽活動をメインにした芸能生活のため、映画・ドラマともに10本程度の出演に抑えてる。
イ・レ(チュニ役)
幼い頃から子役として数々の名演技を映画・ドラマともに見せて来た彼女もすでに14歳。
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ドラマでは「パパはスーパースター」、「帰ってきて、ダーリン!」、「魔女の法廷」、「アルハンブラ宮殿の思い出」などに出演。
クォン・ヘヒョ(キム・ノイン役)
映画・ドラマともに活躍する脇役の大ベテラン俳優。アクの強いルックスで現代劇、朝鮮時代劇を問わず幅広い存在感を示しており、出演作は数限りなくある。
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日本では「冬のソナタ」のキム先輩役で知名度が上がった。
代表的なドラマは 「秘密の扉」、 「嫉妬の化身」、 「自己発光オフィス」など。
キム・ミンジェ(ファン軍曹役)
もうひとり若手俳優のキム・ミンジェとは違う。彼も脇役のピースとしてなくてはならない役どころを多く演じてきた中堅のベテラン俳優。
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10年近く映画だけの出演だったが、その後は多くのドラマ出演も果たしている。
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近年のドラマ出演作は「推理の女王」、「リセット」、「スパイ」、「謗法(ぼうほう)~運命を変える方法」などがある。
ク・ギョファン(ソ大尉役)
ドラマ出演は一本しかなく、映画だけの道を歩んできた俳優。
出演歴は「ナマズ」、「三匹」、「フライ・トゥ・スカイ」など、渋めの映画出演が多く日本ではほとんど知られていないが、本作「半島」がメジャー映画初出演となる。彼の怪演ぶりも見どころの一つ。
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予告編 | 반도(半島)
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